最近、早漏が若い男性にも増えているという話をよく聞きます。
東洋医学的にも肝と腎の機能はやはり年齢とともに落ちていくのですが、
若い人に早漏が増えている要因として、まず“食生活”が挙げられます。
戦後の昭和22-23年にベビーブームが起きた背景として、
戦後、食生活が貧しい、いわゆる粗食だったことがあります。
粗食は人間の生命力を上げるため、発展途上国などで人口が爆発的に増えているのは粗食なためです。
例えばバングラデシュなどもそういった国のひとつですが、
こういった国で食べられているのは主に種子類、いわゆる全体食です。
一見食生活が豊かになった先進国で食べられているのは、米類は玄米ではなく
白米、パンも全粒粉でなく漂白された小麦粉で作られたもの、いわゆる部分食です。
その他にはファーストフード・レトルト食品などです。
これらは、栄養価は高いのですが、生命力は低い食べ物です。
人間の体は100%食べ物で出来ているので、
今の若い人たちの生命力が落ちているのは、食生活が原因と考えています。
これは年配の方にも通じる話で、50~60代の方の中には昔から粗食だった方も多いと思いますが、
栄養価が高いのではなく生命力が高いものを意識して食べるようにすると
体が元気になるので、早漏にもなりにくいと思います。
二つ目の要因は“運動”です。
AV男優はムキムキの体型の人が多いですよね。
筋肉が多いとそれだけ全身の血液循環量も上がり、勃起もしやすくなります。
便利な世の中になり、家にいてもインターネット通販で買い物ができたり、
自宅から歩いて行ける範囲でも車やバイクで買い物に行けるようになったりし、
全体的に運動量が落ちているため、筋肉も血液循環量も落ちています。
三つ目の要因は“ストレス”です。
現代社会は人と人との関係が希薄になっていると言われています。
お金持ちや社会的に地位が高いのはいいことかも知れませんが、
その分欲望が渦巻いて人間関係も複雑になっていき、ストレスも増えると思います。
何もないほうがお互いに助け合いますし、
そういった意味でも人間関係の絆が深まっていくのではないでしょうか。
早漏になりやすい性格はある?
一般的には、内向的な性格やコミュニケーションを取るのが苦手な方になりや
すい症状と言われています。
東洋医学の肝(かん)は怒りの感情、そして腎(じん)は驚きやびくびくする
ような感情と関係しています。
そのため、怒りすぎても、おびえすぎても駄目だということです。
西洋医学的に言う心因性勃起障害にあたりますが、ストレスが強すぎたり、
内向的な性格の人が肝や腎に影響を受けて早漏になってしまうと考えられます。